のんびりmathematicー数学主婦のブログ

大学院まで数学を専攻していた主婦によるのんびりブログ

数学ができるようになりたい②~英語もできるようになりたい編

数学ができるようになりたい。

英語もできるようになりたい。

f:id:nekomath271828:20170928211143j:plain

数学も英語も大してできないコンプレックスだらけの残念な私ですが、ありがいたいことに友人には恵まれています。

 

今から、Ganghiという友人の話をします。

 

Gandhiは、とてもとても面白い人で、

大学院まで物理を学んだ後、すごいところで色々働きながら、時には中国に住むなどして、現在はエクアドルにいて笛を吹きまくっている謎の人物です。

最近、ますます良い意味で日本人離れしてきたみたいです。

 

複数の国に住み、何か国語も習得していて、さらには外国語だけでなく、津軽弁などにも関心を示している…そんな彼の興味や学習意欲は留まることを知りません。

(ちなみに、津軽弁は私も勉強中です)

 

語学の鬼であるGandhiが「語学を学ぶこと」について言及したブログが、とても面白かったので紹介します。

「英語ができるようになりたい!」と思っている方は、ぜひ読んでみてください!

ecuadorgandhi.work

 

彼のブログの中で、「面白いなあ」と思ったのは、この部分↓

よく、「語学の勉強」=「日本語を外国語に置き換えること」だと思っている人がいます。

 

しかし、それは間違いです。

 

Web上での翻訳サービスを使って、英語を日本語にしてみたら意味不明な文章が出来上がったことはありませんか?

 

そのまま置き換える、とはそういうことです。

 

もっと言うと、プロの翻訳家による綺麗な翻訳も100%情報を変換できているわけではありません。

技術の進歩で、機械で完璧な翻訳ができたとしても、100%情報を変換することはできません。

 

何故なら、それぞれの言語で表現できるものが異なるからです。

[中略]

翻訳では、どうしても情報が欠落してしまうのは言語の構造上避けられないものです。

 

それを解消するためには、自分自身が受け皿の種類を増やすしかありません。

それが、外国語の勉強です。

 

つまり、外国語を勉強するということは、「新しい発想と出会い、自分のものにする」ことなんです。

 

まるで物理の勉強みたいですね。

 

「なるほどー」と思って、読みつつ、

「いつまで経っても英語ができない私」について色々と考えさせられました。

 

 

というわけで、今回は、

「数学ができるようになりたい②~英語もできるようになりたい編」です!

読むのが面倒な方は「7.英語モード 数学モード」から読んでみてください!

1.英語で数学を学んでいた

「英語苦手です」アピールをしまくりましたが、ちょっと覆します。

私、大学時代は洋書で数学を学んでいました。

 

 ↓こういうのとか、ふつうに読んでたんです。

The Arithmetic of Elliptic Curves (Graduate Texts in Mathematics)

The Arithmetic of Elliptic Curves (Graduate Texts in Mathematics)

 

※この黄色い本(SpringerのGTM)を読んでると、インテリ感が存分に演出できます。

 

「洋書読んでたの?英語できるじゃん!できないとか嘘じゃん!」と言われそうですが、ここには、実は、とある「数学科あるある」が存在するのです。

 

2.あれ…読める!

私自身、洋書を先生から初めて渡されたとき、「えーーーむりむり。絶対読めないです。英語できないし」と言いまくり、怯えまくりました。

f:id:nekomath271828:20170928211344j:plain

でも、先生にも先輩にも「読めるから。大丈夫だから」と笑顔で言われ…

「この人たち、鬼だ。これからどうしよう。アカデミックエリートこわい」と心の中で呟きまくり…

 

でも、実際読み始めてみると、最初は「???」で大変でしたが、ある程度読むと「あれ…読める!」ってなったんです。

 

これ、実は、

「英語が苦手でも、数学書は英語でスラスラ読めてしまう現象」

という数学科で頻繁に発生する現象です。

 

不思議ですよね?そのヒミツを探ってみます!

 

3.ヒミツ①:式は読める

英語になっても、式は一緒です。

x^2-x-1=0

とか、そのまんま知ってるまんま読めるんですよ。

(…実は、久々にTexを書いて感動しています!書けた~)

 

もちろん、変数が何を示しているか等は、訳しつつ確認する必要があるけれど、式は式のまま読めてしまうのです。

 

4.ヒミツ②:英語と数学は親和性が高い

日本語には「曖昧な感じを表現しやすい」という特徴があるらしいです。

私は言語学に詳しくないので、これ以上は何も言えないですが、確かに、日本語って、主語がなくても会話や文が成立してしまうな~と思います。

色々省略しても、読み手や聞き手がガンガン補完してくれて、テレパシー的な文脈判断をしてくれるという…。

でも、英語って、文頭に主語が来るからなのか、割とハッキリクッキリ物事を伝えられる性質がある感じがします。

 

数学の場合、「読み手や聞き手に任せた曖昧な文脈判断」を限りなく少なくして、何から何までハッキリクッキリ話してくれた方が超絶ありがたいです。

なので、

英語で数学書を読んだ方が、むしろ読みやすい

という印象を抱くことが、結構ありました。私だけかなあ?

 

5.ヒミツ③:機械的に翻訳できる

ヒミツ①の話に繋がると思うのですが、数学書の場合、機械的に翻訳することができてしまいます。

例えば、

 

prime number=素数

Let p be a prime number… =pを素数とすると…

 

みたいな感じで。

 

数学の証明や論述を読み慣れている方はわかると思うんですが、出てくる文言って「決まり文句」みたいに同じものばかりですよね。

「ゆえに」とか「よって」とか「~であるから」とか。

英語に訳すと、

 

ゆえに、よって=therefore, thus

~であるから=because, that is why

 

となって、洋書もこれらが「決まり文句」のように多発しています。

 

なので、「テクニカルターム(専門的な数学用語)」と「決まり文句」さえ覚えてしまえば、きわめて機械的な翻訳を介して、英語で書かれている数学書を読めてしまうのです。

しかも、日本語で書かれている数学書を読むのと全く同じように読めてしまいます。意訳とか、全然必要ありません。

 

6.数学のことば 日常のことば

このヒミツ③が、まさに「数学のことば」と「日常のことば」の大きな差だなあ、と思います。

f:id:nekomath271828:20170928211046j:plain

日常的に使う英語の習得のためには、Gandhiの言うように、「単に、日本語を英語に置き換える」だけではダメで、その言語のバックグラウンドに存在する文化や情報伝達の傾向性等、多岐に渡って知ろうとする必要があります。

 

でも、「数学のことば」であれば、バックグラウンドやら文化やら、そんなことを知る必要は全くなく、機械的に訳せてしまうのです。

 

このことから、

数学はユニバーサルな言語である

ということが言えてしまいそうだなあ…と思います。

 

7.英語モード 数学モード

英語が話せる人って「脳が英語モード」になるらしいですが、本当ですか?

ふだん、日本語を使っていても、英語を使う場面に出くわしたら、脳を英語モードに切り替える…という。

 

f:id:nekomath271828:20171011003931p:plain

これと、ちょっと違う話かもしれないんですが…

ある程度、数学の経験がある人の中で、

数学の証明みたいな言葉遣いで、日常的に話す人

って、ほとんどいないと思うんです。たまにいるかもしれないけれど…。

 

でも、数学の証明したり、論述したりするときは、脳を数学モードに切り替えて、「aを整数とすると~…したがって~…」みたいな、日常では絶対使わない言葉遣いになります。

 

このときって、「外国語を話している」感覚に若干近いと思うんです。

ユニバーサルな言語である数学を話すモードに入ってる、という。

 

8.計算問題は解けるけれど、証明問題は解けない人

 数学を教えていると、

「計算問題は解けるけれど、証明問題は解けません!何を書いて良いか、全然わからなくて」

と、よく言われます。

f:id:nekomath271828:20171004222108p:plain

 

その原因は様々だと思うんですが、その一つに、

数学という言語に慣れていない

というものがあると思うんです。

 

英語を学んでいると感じると思うんですが、単語を暗記したり、短文を読んだりすることは割とすんなりできても、「”あなたの趣味”をテーマに作文してください(A4用紙1枚分)」って言われると、キツイじゃないですか。

「日常使わない言語で、長文のアウトプットを出す」って、誰がやってもキツイことです。

 

数学も言語の一つなので(そう言ってる偉い人も多いので)、「証明が書けない」って当たり前だと思うんですよ。「日常使わない言語で、長文のアウトプットを出す」っていう行為だから。

慣れないと、キツイし辛いです。

 

でも、逆に言えば、慣れてしまえば、できるようになる可能性も高いはずです。

 

9.英語のように数学を学ぶ

留学経験がある方から「最初は、周りが何を言ってるか全然わからなかったけれど、2週間くらい経ったら、いつの間にか聞き取れるようになった!」と、よく聞きます。

f:id:nekomath271828:20171011004118p:plain

恐らく「英語に触れる環境に身を置き続ける」ということが、英語習得には大切なんだと思うんです。

 

数学も言語の一つと言われていますから、「数学に触れる環境に身を置き続ける」というのも、数学学習において、かなり大切なんじゃないかなあ、と思います。

 

例えば、参考書に書いてある証明や、解答の論述をノートに写すとか。全然わからなかったとしても、「ノートに写す」っていう行為を通して、「数学という言語に触れている時間」をつくるってバカにならないくらい重要だと思うんですよ。

 

私は留学経験ないけれど、

留学中の「周りが何を言っているか全然わからない」っていう時間を、いかに過ごすか(いかにやり過ごすか)って大事なんだろうなあ、と思うんです。諦めて日本に帰っちゃったり、部屋に閉じこもったりしたら、そこでストップしちゃう。

「わからないけれど、わからないなりに触れ続ける!」っていう勇気が、2週間後の「いつの間にか聞き取れる」っていう状態をつくるはずです。

 

というわけで、

たとえ写経っぽくなっちゃっても、「とりあえず、この証明をノートに写しとくかー」って行為は、案外バカにならない行為なんじゃないか…と思うわけです。

もちろん、思考が伴った方が良いけれど。

でも、「まじでわからんー!!」ってなって、諦めたり、落ち込んだり、「バカすぎる…死にたい…」って思ったりするよりは、「とりあえず解答写す」方が、断然良い気がします。

10.さいごに

私は、元々頭いいタイプではないので、勉強してても「まじでわからんーー!!」となることばかりで、絶望しっぱなしでした。そして、今も絶望してます。

 

バカすぎて、全く問題が解けず、解答を写しまくって「ひーひー」言っていた受験生時代。

頭悪いし、何も考えられないので、もうとりあえず、数学書に書いてある証明をノートに写しまくって、「うーうー」唸っていた大学時代。

f:id:nekomath271828:20170920212915p:plain

頭が悪いのは今でも全然変わらないのですが、なんやかんやノートに写しまっくているうちに、「あー、そういうことだったのか」と、曲がりなりにも、段々わかってくることもありました。何年もかかってしまったものも含めて。

 

長くなりましたが、

愚直すぎる学習法で、あまり大きな声ではオススメできませんが、「とりあえず、証明や解答をノートに写す」って、結構バカにならないなあって思います。

 

数学が言語であるのならば…

やっぱり「慣れる・触れる」って大事な気がします…!

 

 

学習法については、またまた書こうと思います。

こんなブログでも、受験生や、学び直しをしている大人の方の役に立てば幸いです。

 

(つづきます)

 

↓参考:数学ができるようになりたい①~地獄の特訓編

nekomath271828.hatenablog.com

 

数学 学習法 勉強法